神経を抜いてしまった歯は、構造上、非常にもろくなります。竹のように内側が空洞で、外側が硬く、縦に破折しやすくなります。そのため、クラウンといわれる被せものが必要になります。その他の原因としては、
- 噛み合わせが悪い
- ブリッジの支台歯、義歯の鉤歯による咬合負担
- 歯ぎしり、食いしばり
- 根の治療が終わった歯の支台にメタルを使っている
歯根破折につながる大きな原因とは?
歯根破折の大きな原因となっているのは、支台に金属を使っている場合です。しろくま歯科医院で発生したほとんどの破折症例は金属の支台を使っていました。>> 写真1・2
[症例1]30代男性
根の治療の後、支台に金属(メタルコア)を用いると、金属の支台が釘の働きをして歯を破折させてしまうことがあります。そのため、最近は金属の支台に変わる、ファイバー(硝子繊維の束)を支台に用いる事が多くなりました。歯の強度よりも若干柔らかいため、事故等で歯を強打した場合でも、ファイバーだけ折れるので、歯に悪い影響を与えづらいのです。>> 写真3・4・5・6